2024年2月22日~2024年2月25日にインドネシアのバリ島で開催された、The 39th Asia-Pacific Academy of Ophthalmology Congressに参加しました。今永先生からは「Scleral thickness determines the severity of central serous chorioretinopathy」について、宮良先生からは「Intervortex venous anastomoses and choroidal vascular hyperpermeability in CSC」について講演されました。お二人の講演はRapid Retinal Fire という各演者が4分ずつ次々に話をするスタイルで、先鋭の研究が凝縮された贅沢な90分のsessionでした。私はポスターで「Changes in scleral thickness in the acute phase of Vogt-Koyanagi-Harada disease」を発表しました。
他にも眼炎症や網膜のsessionを主に拝聴しました。感染性ぶどう膜炎は地域性があり、蚊や蛾が媒介する視神経網膜炎や眼内炎など日本では見たことのない疾患が多く面白い内容ばかりでした。医療経済的背景が異なるアジア各国の網膜剥離に対するアプローチも興味深く、pneumatic retinopexyや強膜バックル代わりの結膜下バルーンなど、より低侵襲・低コストで7-9割の網膜復位率を得られたという報告もありました。
ぶどう膜炎のシンポジウムでは、隣にお掛けになられた九大の園田先生から大変親切に講演の解説をして頂いたり(ありがとうございました!)、隣の席で講演を聞いていた台北の網膜専門医とネパールの眼内炎について一緒に驚いたり、夜は京都府立や筑波大、順天堂大の先生方と交流させて頂いたりと大変刺激的な学会でした。このような素晴らしい機会を頂き、古泉教授はじめ発表のご指導を頂いた寺尾先生、今永先生、支えてくださった医局の皆様、夫と子供達に心より感謝申し上げます。(大城綾乃)