2024年2月7日~10日に米国パームスプリングスで開催されたThe 47th Annual Macula Society Meetingに参加、発表をしてきました。Macula Societyは年に一度、黄斑疾患に関する最先端の情報交換が行われるメンバー制の研究会です。コロナ禍明けということもあり、今回は日本から10名と非常に多くの先生が発表されました。いずれの発表もインパクトの高いものであり、日本の研究力の高さを十分にアピールできたと思います。また、留学中の古くからの友人が母国でキャリアを積み、このような場で再会、旧交を温めることができるのも非常に嬉しいことです。今回、群馬大学の松本英孝先生が新たに日本人最年少メンバーとして加わられたのも喜ばしい出来事でした。私自身も幸運にも9年前の42歳の時にメンバーに選んで頂き、今では年間で最も大切な会との位置付けです。若い時にメンバーに選んで頂いて最も良かったことは、同世代の新進気鋭の研究者と早くから繋がることができたことです。そこでの交流を通じて得た人脈・友情は何事にも代えがたい財産となっていますし、微力ですが日本の眼科学発展にも貢献できているように思います。日本の網膜研究は世界的に見てもかなりハイレベルであることは間違いありません。日本からもっと多くの若手がMacula Societyに参画し、一流の研究成果を世界にアピールすることで、日本の眼科のプレゼンスを示していくことを願っています。(古泉英貴)