2022年4月14日から17日に大阪国際会議場で開催された第126回日本眼科学会総会に参加させて頂きました。入局してからは初めて、現地で参加させて頂きました。今までは新型コロナウイルス感染の状況もあったため、他学会はオンラインでの参加をしていましたが、今回は現地でリアルな学会の雰囲気を感じることができて素晴らしい経験となりました。
当科からは古泉英貴教授が教育セミナー、山内遵秀先生がサブスペシャリティサンデー、今永直也先生が一般講演でご講演されました。古泉教授は「OCT読影の基本」という演題で、様々な黄斑疾患の症例をもとに、OCTの読影に関してご講演頂きました。山内先生は「最新の硝子体手術デバイス」という演題で、実際の手術動画を交えて硝子体手術デバイスに関してご講演頂きました。今永先生は「中心性漿液性脈絡網膜症の新規国際分類と強膜厚」という演題でCSCの新規分類と強膜厚の関係に関してご講演頂きました。普段一緒に仕事をしている先生方が、本学会のような大きな学会でたくさんの注目を浴びながら堂々と講演をする姿はとてもかっこよく、感銘を受けました。また、引用論文として玉城環先生の名前を聞くこともあり、当科の先生達の研究の業績を改めて感じました。
本学会の4日間で、一般講演やランチョンセミナー、イブニングセミナー、教育セミナー、シンポジウム、特別講演・招待講演など様々なセッションに参加できました。一般講演では演者の先生だけでなく、質疑応答で会場の先生たち同士で熱い議論をしたりと、現地開催ならではの学会の雰囲気を感じることができました。各セミナーでは角膜感染症や眼光学、眼病理など、日頃なかなか聞くことのできない内容を学ぶことができました。招待講演ではベルン大学の Sebastian Wolf 先生と京都大学 iPS 研究所の山中伸弥先生の講演を拝聴しました。Wolf先生の講演はビデオ配信でしたが、山中先生は現地で直接お話を聞くことができました。その他にもたくさんの素晴らしい先生達のお話を聞くことができ、研究内容だけでなく研究に対する姿勢なども学ぶことができました。
最後になりますが、新型コロナウイルスの影響もある中、本学会を開催して頂いた大阪大学の西田幸二教授をはじめ、開催に携わられた多くの関係者の方々に深く感謝したいと思います。至る所に感染対策の配慮がなされており、安心して現地で参加することができました。今回の経験を活かして、今後の診療や研究に精進していきたいと思います。 (宮良安宣)