2020年1月9日~11日に米国・ニューヨークで開催されたAtlantic Coast Retina Club and Macula 20/20にて招聘講演を行いました。初日午後はレジデントやフェロー、2日目はfacultyによるcase conferenceが終日行われました。このようなcase conferenceは米国では古くから伝統的に行われていますが、網膜の専門家のみならず、眼腫瘍や眼炎症の大家も多く参加しており、プレゼンテーションの途中でも容赦ない指摘で中断、白熱したディスカッションが行われます。以前から感じていたことですが、米国の眼科医は若い頃からこのような症例ベースの会で鍛えられており、日本と比較しても幅広い知識を吸収しています。日本でもこのような専門横断的なcase conferenceが今後もっと多く行われるべきだと思っています。私自身は最終日のMacula 20/20の中で講演しましたが、実質上、世界の網膜分野を動かしている多くの大家の前での講演であり、久しぶりの緊張感の中、pachychoroid spectrum diseaseに関するお話をさせて頂きました。琉球大学眼科での新しいデータも含めた内容は幸いにも高い評価を頂き、“Okinawa”の存在感をアピールする良い機会となりました。これからの私の大切な仕事は沖縄や日本国内にとどまらず、国際的に活躍できる眼科医を一人でも多く輩出することだと思っています。とにかくまだ一歩ずつですが、着実に歩みを進めていきたいと思います。(古泉英貴)
【Atlantic Coast Retina Club and Macula 20/20 参加報告】
琉球大学医学部 眼科