2024年5月24日~26日に熊本城ホールにて開催された第94回九州眼科学会へ参加して参りました。眼科学会への参加は初めてであり、期待に胸を膨らませて学会へ望みました。
当院からは古泉英貴教授のランチョンセミナー「加齢黄斑変性治療の現状とFaricimabへの期待」、大城綾乃先生の特別シンポジウム「画像診断からアプローチするVogt-小柳‐原田病の病態」、下地拓朗先生の一般講演「血管新生緑内障に対して称したい併用ロングチューブシャント手術が奏功した1例」、私古謝幸宏の一般講演「琉球大学病院におけるトキソプラズマ網脈絡膜炎の臨床像」がありました。普段共に働いている先生方の発表は多くの学びがありました。私自身初めての学会発表であり、質疑応答でタジタジな姿を晒してしまいましたが、共同演習の今永先生、大城先生のお助けもあり、無事発表を終えることができました。また琉球大学医学部医学科生の西原克樹さんが一般演題「中心性漿液性網脈絡膜症の表現型と生活習慣病との関連性」を発表しました。西原さんは学生ながら堂々と発表されており、私にとって大変良い刺激となりました。
今回参加した九州眼科学会は網膜・硝子体、緑内障、角結膜、眼腫瘍、神経眼科と幅広い分野についての公演があり、これからの日常診療へ活かせる内容も多く、大変勉強になりました。特に眼腫瘍についてはこれまで経験したことのない症例や報告も多く、刺激となりました。また古泉教授のランチョンセミナーはこれまでの加齢黄斑変性治療のこれまでの歴史から最新の治療に至るまで知ることができ、real worldで行われている治療の意義について知ることができました。
また、同じ志を持つ新人眼科医の先生や学生と交流する機会も得られ、新しい友人や専門家とのネットワークを広げることができました。議論やアイデアの交換は、自分の専門知識を深めるだけでなく、自分の視野を広げることができました。
眼科学会への初参加は、学びと刺激に満ちた貴重な体験であり、将来の専門的な成長に大きく貢献することを期待しています。(古謝幸宏)