【APVRS 2019 Shanghai 参加報告】

琉球大学医学部 眼科

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【APVRS 2019 Shanghai 参加報告】

2019年11月22日〜24日に中国上海で開催された13th Asia-Pacific Vitreo-retina Society (APVRS) Congress 2019に参加してまいりました。APVRSはアジア太平洋諸国から網膜硝子体疾患の最新の知見が飛び交う非常にホットな学会です。今回古泉教授、玉城環先生と一緒に、我々入局1年目の知念・大城も随行させて頂きました。

琉大からは環先生が、沖縄における加齢黄斑変性の臨床像に関してポスター発表されました。環先生のポスターの前に足を止める人を見かけてはドキドキしていましたが、あとで古泉教授からアジアの高名な先生方も注目されていたとお聞きし、海外学会は沖縄から世界に情報を発信できる機会なのだと改めて実感しました。古泉教授は各国からの招待講演で珍しい症例報告を集めたセッションで「Spontaneous Resolution of MacTel?」の題で発表されました。今回の学会では症例報告のセッションがいくつかありましたが、他のシンポジウム等に比べ私達でも理解しやすく、日本では出会えないような症例などもあり、終始わくわくしながら拝聴しました。

11月は上海蟹の季節です!古泉先生の旧友である東京女子医大の丸子先生達とのお食事会も参加させて頂き、上海蟹づくしのコースを堪能しました。火鍋、小籠包、上海料理も美味で、雑技団の人間離れした技に感動したり、430km/hのリニアモーターカーに大喜びしたりと上海観光も楽しみました。

実は出発前に上海観光計画を立てていたら、古泉教授から「学会は遊びに行くのではなく、学びにいくところ。どんなに英語がわからなくても、とにかく朝から会場に座って、少しでも理解できるように努力しなさい。」と釘をさされ、意気消沈で会場に向かいました。はじめはお経に聞こえたシンポジウムも、座禅を続けると不思議と理解できるところが増え、古泉教授の鬼の?アドバイスのお陰で、学び多い貴重な経験となりました。入局1年目にも関わらずこのような素晴らしい機会をくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。最後に中国では症例が集まりやすく、臨床試験の体制が整えばすぐにデータが揃う環境にあると感じました。今後も日本発の医療が世界をリードできるよういつか貢献したいな、との思いを胸に帰国しました。(知念央恵・大城綾乃)